マッサージセラピストの予備知識!リンパの働きを知って効果的な施術

Aloha mai!
「リンパ」という言葉は、日頃私たちセラピストがトリートメントを行う時、むくみや体液循環についてお話する時によく使う言葉で、馴染みの深いものです。
リンパ節とは?
リンパについてもう一度おさらいしてみましょう!
「リンパ菅」ー 身体中に網の目のように張り巡らされている
「リンパ液」ー「白い血液」とも言われ、細胞が輩出した二酸化炭素や老廃物を運びさる排泄の役割をしている。ウィルスなどの異物が静脈に持ち込まれないように身体を守る。
「リンパ節」ーリンパ液が流れ込むところで、下水処理場のような役割をしてくれる。入ってきた異物を運び処理する。
覚えておきたい主要リンパ節
主なリンパ節は以下の図にあります。特に重要な3大リンパ節というと、脇の下の腋窩リンパ、足の付け根の鼠径リンパ、膝の裏の膝窩リンパですが、それ以外にもマッサージセラピストが意識しておきたいリンパ節はたくさんあります。最も注目すべきは鎖骨リンパ節。左側の鎖骨リンパ節は、全身を流れるリンパ液のほとんどがここを通り心臓に戻るので体内のリンパ節の中で最も重要なポイントと言われています。ここは女性が気になるお顔のむくみや肩こりには鎖骨リンパが影響しています。
リンパの流れが悪くなると免疫機能の低下、疲れやすくなる、体調不良、むくみやセルライト、肥満などにつながります。
マッサージする時に意識するポイント
マッサージの手技は求心性に行います。つまりマッサージは心臓から体の末端に向かっては処理する必要はなく、体の末端から心臓に帰る方向、つまり静脈、リンパの還流(心臓に帰る流れ)を促すために求心性に行うのです。
リンパは皮膚の浅いところに分布しているので、皮膚を優しく撫でるくらいでちょうどよく流すことができます。マッサージの施術の中で軽擦法などの際に、頭の中で老廃物をリンパ節に向かって流し込み、老廃物の掃除をするようなイメージで、
リンパの流れやリンパ節を意識して行うようにすると良いでしょう。
また圧迫法などでリンパ節の裏を優しく圧迫したりプッシュするのもテクニックの一つです。圧迫法には一つの線上を点から点に移るように圧迫をくわえながら移動する方法と、一点だけを圧迫する方法があります。ただしリンパが詰まっている方は押すと痛いので、優しくゆっくりプッシュしましょう。
いかがでしたか?身体の仕組みを知ることはマッサージセラピストにとって、大変重要なことです。しっかり頭に入れて施術に臨みましょう。
A hui hou! (それではまた!)