セラピストが知っておきたい病理学!骨格系Skeletal System 編

Aloha ! マッサージセラピストとして働く上で知っておきたいのが病理学です。
これらの知識がお客様も、またセラピストも安全にトリートメントが行われご満足いただけることにつながります。
病理学の学ぶ重要性
アメリカでは州ごとに定められたマッサージセラピストの勉強を専門学校、または大学で終了した人がライセンス取得試験を受けますが、その中でも病理学は重要な分野として習います。
セラピストになっても、まずお客様がいらっしゃったら、トリートメントフォームやカルテをご記入いただきますが、その中でも必ずチェックしないといけないのが禁忌事項の確認です。
一見健康そうに見えても内臓や骨のことは見た目にはわからないこともあります。症状によってはどんなにマッサージを受けたいとおっしゃっても、お客様の安全を考えてお断りしなければいけないケースも出てくれるでしょう。
マッサージセラピストは治療や医療行為をする訳ではありません。治療するのは医療資格を持った医師が行います。症状が軽くなるようにと施術を行い、症状が悪化すること、もしくはセラピストにも感染するものもあります。
また症状によればマッサージを受けれる、その箇所だけ避ければ大丈夫という場合もあるので参考にして見てください。
病理学:骨格系
今回は骨格系の病理学について取り上げてみます。
骨粗鬆症 Osteoprosis:骨組織の退化によって起こります。閉経後の女性のエストロゲンの分泌量減少によって、骨の新陳代謝のバランスが崩れ骨密度が低下します。
骨がもろくなり骨折する、身長が縮むなどの症状がみられます。
このような場合マッサージはできますが、プレッシャーはかけないこと、ディープティシュー、ストレッチも避ける等言われてます。
椎間板ヘルニア Herniated Disc:背骨の骨と骨の間には椎間板というクッションがあります。この椎間板は外側が線維輪、そして線維輪の中に髄核という粘性のゼラチン質という構造になっており、この後方に脊柱管という神経が走っています。椎間板ヘルニアとは、この外側の線維輪が裂けてしまいゼラチン質の髄核が後方の神経を圧迫して起こる痛みや痺れる状態を言います。
この場合は椎間板ヘルニアの部分は避けてマッサージしましょう。ヘルニアの部分はマッサージセラピストではなく、医師に診てもらうようにアドバイスしましょう。
脱臼 Dislocation:関節が外れて骨の位置が関節からずれてしまった場合のことを指します。
この場合はこの部位を避けてマッサージしましょう。また、脱臼が治り、元に戻ったとしてもその部分は、プレッシャーをかけたり、ディープティシューは行わないでください。
これらはほんの一部ですが、セラピストはぜひ知っておきたい症状です。
お客様とのカウンセリングの際にも、これらの知識を元に行われると、さらにトリートメントが有意義なものになると思います。
参考にされてみてください。
A hui hou! (それではまた!)