セラピストが知っておきたい病理学!外皮系Integumentary Sytem編

Aloha! 大好評セラピストが知っておきたい病理学、今回はIntegumentary System(外皮系)です。
職業柄、マッサージをする上でお客様の皮膚に触れることが多いセラピストは、皮膚に関する病理学の知識をしっかり持っておくことは大切です。
それはお客様に最も安全で最適なトリートメントを受けていただくだけではなく、セラピスト自身も守ることにも繋がります。
特に皮膚の病気は、感染するものもあり注意が必要です。
ヘルペス Herpes Simplex
ヘルペスは日本語で言うと「疱疹」という意味で、ウイルス性の感染症で口の周り、顔、生殖器に水ぶくれのようなものができます。非常に感染力が強く、人との接触によってうつります。
完治する治療法は見つかっておらず、一度感染するとその後ずっと付き合っていくことになる可能性があります。
いぼ Wart
いぼとは皮膚にできる出来物で、小型ドーム状に盛り上がった腫瘤を言います。
ヒトパピローマウイルスの感染によってできるので、直接の肌の接触で移ったりします。マッサージする際はその部分を避けて行うようにしましょう。
治療はいくつかありますが、自然治癒していくことがあります。
乾癬 Psoriasis
乾癬は自己免疫疾患によって起こる慢性の皮膚疾患です。
直接の原因は不明ですが、ストレスなどが自己免疫システムをアタックし、異常が起こるのではないかと言われています。
皮膚が盛り上がって肥厚した部分に銀白色のフケのようなものが付着し、ポロポロと剥がれます。
ただし、乾癬はウイルスやバクテリアによるものではないので感染しません。発疹の部分に触れても感染しないため、マッサージできます。むしろマッサージは症状を和らげる助けになるとされています。
水虫 Athlete’s Feet
水虫は白癬菌感染によって起こります。英語ではアスリートの足と呼ばれるように足にできます。
タイトな靴を履き、靴の中が湿っている、暗い、温かいなどの環境でさらに増殖します。人によっては水ぶくれのようなものができたり、痒み、皮膚の亀裂などが起こります。
水虫も感染力の強い病気なので、その部分は避けてマッサージするようにしましょう。
セラピストが知っておいたほうが良い皮膚の病気はまだまだあるので、別の機会にまたご紹介したいと思います。
セラピストは医療行為を行わない立場にありますので、症状を診断したりメディカルアドバイスをすることはできません。
もし症状が見受けられたときは専門の医療機関に受診することをお勧めしましょう。
いかがでしたか?
特に皮膚はダイレクトに触れるだけに、しっかりとした知識が必要となります。
参考になさってください。
A hui hou! (それではまた!)