Hygiene(衛生)はセラピストの義務

Aloha! マッサージセラピストの重要な仕事の一つにHygiene(衛生)があります。
マッサージセラピストの仕事は実際にお客様の体に触れるからこそ、セラピスト自身が衛生に気をつけて清潔に保つことが大変重要であり義務です。
それはお客様を守ること、そしてセラピスト自身を守ることにも繋がります。
今改めてその大切さを考えてみたいと思います。
マッサージの衛生環境を整える
手洗い
手洗いをすることによって手についている菌を有効に除菌することができます。現在、猛威を振るう新型コロナウィルス でも最も重要だと言われているのは手洗いをしっかりする事と言われています。
もし手洗いをしなかった場合、手に残存するウィルスは、約1,000,000個あると言われます。もしハンドソープを使わずに流水のみで15秒洗った場合は約10,000個に減ります。これは手洗いをしなかった場合の1%に減りますが、それでも手にはたくさんの菌が残っています。
ハンドソープを使って10秒または30秒もみ洗いをし、流水で15秒すすぎ、洗い流すと、最初の約0.01%、数百個に減ります。
今推奨されているのは手洗いは少なくとも20秒以上はするようにと言われていますが、それもこのためなのです。
日常生活の中では、調理の前、トイレの後、帰宅後などに手洗いをしますが、セラピストはそれに加えてお客様の施術の前後に必ず手洗いをしなければいけません。
手洗いをする時は手のひらだけでなく、一本一本の指や手の甲、指の方までしっかり洗うように気をつけましょう。特に親指は洗い忘れやすい部分なので気をつけて洗うようにしましょう。親指はマッサージセラピストがよく使う箇所でもあるので清潔に保ちましょう。
オイルボトルなどの施術道具
オイルボトルもマッサージには欠かせない道具です。このようなマッサージが終わるたびにアルコールなどで除菌、消毒しましょう。マッサージボトルは施術中最もよく触れるものの一つですので、ボトルを清潔に保つように気をつけましょう。
それ以外にもタオルウォーマーやホットストーンなどトリートメント中に使用するものがあれば、それらもしっかり除菌しましょう。
タオル、シーツなどのリネン類
タオル、シーツ、フェイスカバーなどのリネン類も毎回お客様の施術のたびにしっかりと洗いましょう。除菌作用のある洗剤、乾燥機の中には高温殺菌効果のあるコースもありますので、利用すると良いでしょう。清潔なシーツ、タオルを毎回取り換えるのは基本です。
その他にもお客様が触れるところは医療グレードの除菌シートで拭き取る、アルコールや除菌スプレーを使う、シーツやタオルなどでカバーするなどを徹底しましょう。
施術を控えた方が良い時
以下のような症状がある場合は施術を控えましょう。
*高熱
*怪我、火傷など外傷がある場合
*伝染性皮膚病
*重病(心臓病、肝臓病、腎臓病etc)など重い病気がある場合
*泥酔している場合
*骨折していたり、内出血しているところ
もしお客様の体調が優れない場合は施術せずにリスケジュールをしていただくようにしましょう。また、セラピスト自身も発熱や風邪の症状がある場合は施術せずに自宅で療養するようにしましょう。
現在、世界では新型コロナウィルス の影響で今までに類を見ないほどの状況になっています。アメリカでもいくつかの州がロックダウンされ自宅待機の状態が続いています。
私たちマッサージセラピストもお客様の体に直接触れる仕事だからこそ、マッサージセラピストが清潔に自身を保ち、またお客様をお迎えする環境も清潔で安心してトリートメントを受けていただくためにも、ここでセラピストに必要な衛生とは何かを考える良いきっかけになると思います。
私たちマッサージセラピストもお客様を、そしてセラピスト自身も守る衛生環境を整えましょう。
そして世界中に早く平和な時間が戻り、人との触れ合い、笑顔と癒しで溢れますように。